こんにちは。東京都文京区の本郷 整体しの原です。当院は野口整体・井本整体ベースの整体で、慢性的な疲労や不調、姿勢を改善するお手伝いをしています。今回は疲労や不調を改善する最強の蒸しタオルの方法をご紹介します。
ぼくは整体法と出会って20年ほど経ちますが、ぼく自身が1番活用しているセルフケアがこの「蒸しタオル」です。お客様にも教えていますし、とても好評です。
慢性的な疲労や不調は治療を受けているだけではなかなか改善できません。自分自身で体に働きかけることで自然治癒力は促進されます。色々な病院や治療院を回ったけれど改善できなかった方は、ぜひ整体法の蒸しタオルをお試し下さい。
「整体法の蒸しタオル」の効果とメリット
蒸しタオルのメリット・デメリット
- 様々な不調・疲労回復
- お金がかからない
- 副作用がない
- 気持ちがいい
整体法の蒸しタオルのメリットは様々な不調に効果があります。タオルと水(お湯)、レンジや鍋など温めるものがあればできるのでお金もかかりません。薬のように副作用もありません。そして気持ちが良いのだから良いことしかありません。デメリットは繰り返し温めるから少し時間がかかること、手間がかかることくらいです。ぜひ試していただきたいと思います。
整体法の蒸しタオルで効果が期待できる症状
整体法の蒸しタオルはコリや痛み、風邪や自律神経系の不調など多種多様な症状に効果があります。症状によって当てる場所が違います。詳しくは後述するので後半をみて下さい。
- 痛み・コリ・痺れ(頭痛・首痛・肩痛・肋間神経痛・腰痛・腹痛・坐骨神経痛・膝痛など)
- 慢性疲労(眼精疲労・肉体疲労・内臓疲労・精神疲労)
- 自律神経失調症
- 更年期障害
- 婦人科系の不調・生理痛
- 白内障・老眼・仮性近視
- 耳鳴り・中耳炎
- 歯痛
- 怪我(打撲・捻挫)
- 不眠
- 花粉症
- 冷え性
- 尿路結石
- 膀胱炎
- 帯状疱疹
- 下痢・便秘・痔
- 肌荒れ
- 出産後の体調不良
- 乳腺炎
- 高熱・微熱が続く時
- ひどい咳・喘息
- アトピー
必要な道具
必要なものはタオルと水(お湯)と温めるものがあればOKです。温度を測ったり時間を測る必要もありません。
- タオル80cm×30cm程度
- 電子レンジor熱湯を入れる容器と厚手のゴム手袋or蒸し器
- 拭くためのタオル、ハンカチなど
①温める用のタオル
だいたい80cm×30cm程度のタオルを用意してください。小さすぎたり薄すぎるとすぐに冷めてしまうし、大きすぎるものは時間がかかりすぎます。早く冷めてしまうのも、冷めるまでに時間がかかり過ぎるのも効果が落ちるのでタオルのサイズ選びはわりと重要です。
②電子レンジ(鍋、蒸し器など)
温める方法は電子レンジが手軽でオススメです。熱い湯に浸けて厚手のゴム手袋をして絞って作る方法もあります。
※「レンジで温める」「熱湯に浸けて絞る」が井本整体推奨の方法ですが、ぼくは鍋にザルを入れて蒸しています。家にレンジがないし厚手のゴム手袋もなかったので家にあるものでやりました。蒸すと時間がかかるけどタオルの中までアツアツに仕上がるし湿度が高くてなんか効いてる気がするので気に入っています。火傷するほど熱いから、菜箸で取り出して冷ましてから当てます。個人的な好みなのでオススメしているわけではありません。
③タオル、ハンカチ
蒸しタオルを当てて濡れているところや、汗をかいたときに、冷やさないように体を拭くためのタオルやハンカチも用意して下さい。
蒸しタオル法の手順
蒸しタオル法の手順を説明します。できるだけわかりやすく解説しますが、もしわからないことがあればメールやLINEでお気軽に質問して下さい。
①タオルをたたむ→濡らす→絞る【適度な湿度に仕上げる】
まずタオルをたたんで、濡らして、絞ります。厚みがある方が冷めにくいからやや小さめにたたみます。たたんだら濡らして絞ります。適度に湿度がある方が体に熱が浸透するのでキツく絞りすぎないように。ただ、べちゃべちゃで雫が垂れるのは水分多すぎです。自分の感覚でちょうど良い感じに調整して下さい。
※再加熱するとき、電子レンジは温める場合は水分が飛ぶから水を足してから、蒸し器で温める場合は水分が増えるので絞る、湿度を調節してから温めて下さい。
③タオルを温める【火傷しない程度にアツアツに】
700wの電子レンジでだいたい1分半。熱湯に浸ける場合は60℃程度。蒸す場合は最初は7分、2回目以降は3分30秒程度で温めています。これはぼくの環境、ぼくの感覚の話なので目安として参考にして下さい。みなさんの環境と体の感覚に合わせて調整して下さい。加熱時間が短くてタオルの中の温度が低かったり、タオルが小さかったり薄すぎたりすると十分な効果が現れないのでしっかり温めましょう。
タオルの温度は測る必要はありません。火傷しないで当てることができる温度で当てて下さい。なるべく高い温度(体温+10〜20℃)で刺激するのがポイントです。温度が下がるときに体がゆるみ血流が促進されます。
④タオルの当て方【肌に直接当てる理由】
蒸しタオルはビニール袋に入れたりしないで直接肌に当ててください。湿度が肌に触れることで熱が体に浸透しやすくなります。
当てる部位によって熱の感じ方は違います。例えば後頭部は髪の毛が生えているから手で持てないくらいにアツアツでも大丈夫ですが、お腹や普段露出していない部分は敏感だから少し冷ましてからタオルを当てましょう。その時の体調でも感じ方は違います。丁度いい良い加減を見つけて下さい。
⑤蒸しタオルを当てる基本の3箇所
蒸しタオルを当てる場所は①後頭部、②肩甲骨の間、③腰椎、④症状がある場所に直接が基本です。
①一番基本は後頭部
脳と脊椎のつなぎめの部分に蒸しタオルを当てる。全身に広がる神経の束が通る場所の血行を促進させることで様々な効果がある。
※妊婦、出血性の脳血管障害の場合は不可
- 発熱
- 眼精疲労
- 中耳炎
- 蓄膿症
- 花粉症
- 冷え性
- 自律神経失調症
- 歯痛
- イライラ
- 肩凝り
- 更年期
- ホルモン調整
- 呼吸・心拍・血管
- 発汗・消化
- 腹痛
②呼吸器・循環器の関係は肩甲骨の間
呼吸器・循環器・腕の疲労など首、肩、胸周りの不調に効果がある。
- 呼吸・心臓・体温調節
- 首・肩のこり、痛み
- 腕の痺れ
- 高血圧(肩甲骨下部)
- 冷え症
- 慢性疲労
- くしゃみ・咳
- 動脈硬化
③下半身、骨盤内臓器の関係は腰椎(仙骨の上)
背骨の一番下、腰椎五番を中心に当てる。泌尿器、生殖器、腸の関係、脚の関係など。
- 腰痛
- 結石
- 坐骨神経
- 婦人科系
- 月経痛
- 腰・脚
⑥蒸しタオルを当てる箇所【応用編】
基本の箇所とは別に有効な箇所です。人により、症状により、基本の3箇所より効果が期待できる箇所です。
- 眼精疲労
- 仮性近視
- ドライアイ
- 中耳炎
- 扁桃炎
- 喘息
- 顎関節症
- 寝違え
- 四十肩・五十肩
- 肩関節痛
- 腰痛
- 結石
- 坐骨神経
- 婦人科系
- 月経痛
- 腰・脚
⑤3〜5回反復することで熱が浸透する
タオルが冷めたらまた加熱して同じところに当てます。これを3〜5回繰り返します。温めて〜冷めてを繰り返すことで血流が促進されて体の深いところまで温めることができます。
⑥8時間、間をあけるて繰り返す【体の周期を利用する】
大人は8時間、子どもは6時間の周期リズムで繰り返し当てるのが効果的です。熱刺激を与えて体が変化するまでに、8時間程度かかります。そのタイミングで再度行うと高い効果があります。
Q&A
- 蒸しタオルは一度に何箇所か当てても良いですか?
いいえ、蒸しタオルは一回につき必ず1箇所だけで行って下さい。違う箇所にも当てたいときは一箇所終わってから次の場所に当てて下さい。多くても3箇所まで。たくさん刺激をすると効果が薄くなってしまいます。
- カイロや小豆などでも同じですか?
違います。蒸しタオルには湿度があり、温度が下がることで体を変化させる効果があります。カイロや小豆のように保温効果が高いものは低温火傷を起こすことがあります。一定の温度で温めるよりも温度の落差がある方が体が変わります。蒸しタオルはカイロより高い温度で温め始めてどんどん温度が下がっていきます。だからリスクは低く、効果が高いのです。
- 蒸しタオルを当てるのに効果的な時間帯はありますか?
寝る前と寝起きが効果的です。
- 蒸しタオルを当てない方が良い時間帯はありますか?
入浴の直前直後は避けて下さい。2〜3時間空けて下さい。効果が薄くなります。
※どうしても仕事や生活のスケジュールの関係で時間が合わせられない場合は、やらないよりはやった方がいいと思います。- どれぐらいの温度がいいですか?
当てる場所によって違うので測る必要はありません。「火傷しない程度」で「当てていられる」温度が適温です。髪の毛がある後頭部はかなり厚くても当てることができますが、お腹や背中などは皮膚が薄いので熱く感じます。耐えられる温度の高さには個人差があります。自分にとっての適温を探してみて下さい。
- 効果を感じないときはどうしたらいいですか?
当てている温度が低すぎる可能性があります。例えば、タオルが中まで温まっていないとか、タオルが薄すぎるとか小さすぎるとか。ビニール袋に入れて直接当てていない場合も効果が薄くなります。