【捻挫の処置】こどものスポーツと整体

先日、お母さまのご紹介で中学生のお子さんが来院されました。

スポーツ中に足首を捻ったとのこと。「歩く時に少し引きずる程度ですが、怪我をするときは体のバランスが悪いと聞いたことがあるので診てもらえますか?」と相談を受けました。

本郷整体しの原は野口整体・井本整体の伝統的な技術に基づいた、優しい刺激でゆがみを改善し、セルフケアの方法・体の使い方のアドバイスをしています。

この記事は捻挫の処置とセルフケアについて解説をします。

目次

捻挫の処置は早めがいい

捻挫は軽く見られがちですが、意外と長引く可能性もあるので、なるべく早く整復をする(関節のズレを直す)と後に残りません。関節がズレたまま時間が経つと、その位置で固まって後に残るからです。

また、捻挫をしたときにのショックで捻挫の部位ではないところにも硬直ができることがあります。

硬直があると、呼吸が浅くなったり血行が悪くなるから回復が遅くなるし、体のバランスが悪くなるので怪我の連鎖のきっかけになります。

全身を確かめて硬直をゆるめると回復は早くなるし、怪我の連鎖の予防になります

冷やすと回復が遅くなる

整体法では蒸しタオルで温めることをお勧めしています。温めて流れを促進することで自然治癒力が高まり回復が早くなるからです。

組織損傷後に起こる炎症は身体の中で起こる正常な回復の一過程であり、組織の再生にとって重要な反応であることが分かってきました。すなわち、アイシングで炎症を抑制してしまうと再生を阻害してしまう可能性があります。

神戸大学大学院保健学研究科

科学的な研究では、冷やさない方が良いとの研究結果もあるそうです。(軽い損傷は冷やした方が良いそうです。※まだ可能性がある、とのことで研究中のようです。)

あまりにも試合が多く、短いインターバル期間では足の腫れがひかないこともあった。そんなときは「炊いた飯をタオルにくるんで足を温めることで無理矢理治していた」とのインタビューで答えている

ウィキペディアより 「祝康成、2002年Sports Graphic Number」

キックボクサーの沢村忠氏のインタビューの記事です。

ぼくもブラジリアン柔術で怪我をしたときは、いつも熱々の蒸しタオルを当てていました。温めると気持ちいいし痛みも早く引きます。

全身を調整する

捻挫の状態は見た目には分かりませんが触ってみると若干くるぶしの下が詰まっている程度でした。足首の関節と背中や腹部の硬直をゆるめました。3日めにはすっかり痛みは無くなって練習に戻れたそうです。

体をゆるめると、治りが早いし怪我の予防にもなる

スポーツは体の動きが偏るので怪我はつきものです。小さい怪我をいちいち気にしていたら続けられないけれど、意外と長引くこともあるので、見極めが難しいとは思います。

小さい疲労や怪我の蓄積で体のバランスが少しづつ崩れて大きな怪我につながります。定期的に体をゆるめると体のバランスが整うので怪我の予防になります。

特に痛みを感じていなくても疲労は溜まっていつの間にか歪みが生じているものです。長くスポーツを楽しみたい方、パフォーマンスを高めたい方にも整体法はお勧めです。

子どもから大人まで、お身体のことでお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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