腰痛人口2800万人
40歳以上のおよそ40%が腰痛持ちだと言われています。人数にするとおよそ2800万人になるそうです。40代以下を含めるともっとたくさんの人が腰痛で苦しんでいるようです。ぼくも20代の半ばから整体で改善されるまで腰痛持ちでした。仕事中に重い荷物を持って体を捻った時に痛めてしまいました。整形外科でMRIを撮ったけれど椎間板の水分が少なくなっていて元に戻ることはないからストレッチや筋トレをするように言われて湿布を渡されただけで特に治療はしてもらえませんでした。病院でしてもらえることが何もないのなら、ちちも腰痛持ちだったしこのまま痛みと付き合っていくしかないとその時は諦めていました。
腰痛の原因は多種多様
腰痛の原因は様々です。ぼくのように重いものを持った時に痛めた場合はわかりやすいですが、いつの間にか痛くなってしまった、という方の方が多いように思います。
腰痛の原因は、長時間座りっぱなしの生活による腰の負担、眼精疲労による緊張、食べ過ぎ飲み過ぎの消化器系統の内臓疲労、泌尿器、生殖器の内臓系統や精神的なストレスなど、様々な要因があります。そんなことが腰の痛みに関係があるのかと思われるかもしれませんが関係あるのです。脳から出た神経は背骨の中を通って内臓やに繋がっているからです。
腰の部分の背骨を腰椎といいます。腰椎は全部で5つあります。腰椎から出た神経が色々なところにつながっていて、例えば腰椎1番は頭と関係があると言われていてストレスの関係で痛みが出ると言われているし、腰椎3番は腎臓につながっているので泌尿器関係の不調が原因で腰が痛くなると言われています。ただし必ずしもその通りに症状が出るわけではありません。ストレスで胃潰瘍になったり、緊張してトイレが近くなったり、頭の関係が消化器(胃)に現れたり泌尿器(膀胱)に現れることもあるからです。
だから整体操法では必ず体に手で触れて状態を確かめます。異常がある箇所を訓練で磨き上げた手の感覚で読んでから、必要な箇所だけに施術を施します。
痛みの原因はどこにあるのか、なぜ痛みが起きているのかを探していかなければなりません。硬直をゆるめれば痛みは和らぎますが、原因をそのままにしていると多くの場合再発するからです。
腰痛に効く蒸しタオルの方法
自分で解決したいときは蒸しタオル法がおすすめです。こんにゃくとか小豆とか色々温めるものはありますが必ずタオルを使って下さい。アツアツのタオルを当てて一度血管を収縮させて冷めていく過程で血管が広がります。温度差を利用してゆるめるのがポイントです。例えばカイロのように一定の温度で長い時間温め続けると低温火傷が起こります。高い温度で初めてからほどよい速さで冷めるのが少し厚手のタオルなのです。
蒸しタオルの手順
- 厚手のタオルを折り畳んで濡らして絞る
- レンジなどで火傷しない程度に熱々に加熱する
- 痛みのあるところに当てる
- 冷めたら温め直してまた当てるのを3〜5回繰り返す
- 朝晩、もしくは8時間間を空けて行う
痛みが和らいだら整体の体操をお勧めします。整体の体操は硬直をゆるめる体操や、弱っているところを強くするための体操があります。体の状態に合わせて体操をすることで再発を防ぎます。
施術は全身を調べてお体の状態を確かめます。痛いところばかりが気になるものですが痛みがある場所とは違うところに原因となる以上があることが多いからです。体に合わせて施術をして、体に合わせた体操をすることで効率よく体を変えていきます。
一度で効果を感じていただけることもありますが定期的に通っていただくことをお勧めします。お体の状態によりますが、よほどひどい場合は週1回、通常は10日から2週間程度の間隔をお勧めしています。状態が良くなれば間隔をあけていきます。体操や熱療法をお教えするのでしっかり自分でケアをすると体は早く変わります。医療は薬の力で症状を抑えている間に自然治癒力で回復していくわけですが、整体は薬に頼らずに自分の体の力を発揮して回復させていく方法ですから、自分で体を動かすことがとても大切なのです。
動きが軽くなり、集中力が高まる
整体は下腹に力があって腰に弾力がある体を良い状態としています。熱療法や体操、施術をすることで腰の弾力が回復すると腰痛になりません。体の動きが軽くなるし、気力も湧いてきて集中力が高まります。腰は文字通り体の要です。呼吸とも関連があります。腰に痛みがあると動きは悪くなるし呼吸も浅くなるのでさまざまな不調につながります。
現代人は長時間座りっぱなしの生活、食べ過ぎ、目の使い過ぎ、水分不足など体に負担をかける生活をしています。痛みは負担をかけていることを伝える体のサインです。自分の体と生活習慣を見直すきっかけです。一番大事な自分の体のことを後回しにしていませんか?