寝具が気になるのは体の硬直が原因です

寝具が気になり始めたら体の硬直が進んでいることが考えられます。
歳を取れば誰でも身体は硬くなります。
若い頃は体が柔軟だから寝具が気になることはありません。
元気な子どもの頃から枕が気になって眠れなかった、なんて人はいないと思います。

いい寝具は確かに寝心地がいいけれど、普通に布団が敷いてあれば眠れないことはありません。
眠れないほど寝具が気になるのは、体が硬直したり必要なところの肉が削げているからです。
寝具を変えるのはその場凌ぎで、身体を変えるのが根本的な改善です。
睡眠に影響が出ているということは、日常の活動にもすでに何らかの影響が出ているはずです。

夜中に何度も目覚めるようになると、睡眠不足で疲れが抜けなくなるので体力の低下や老化が進みます。
柔らかい身体を維持することは若く健康でいるための必要条件です。

一番重要なのは背骨の弾力です。

私たちは寝ている間に寝返りで身体を動かして硬直をゆるめて、疲れを抜いているのですが、
背骨が硬くなるとうまく寝返りができなくなってしまいます。
背骨は小さな骨が鎖のように連なっているから、色々な方向に柔軟に身体を動かすことができます。
それが硬くなって棒のようになると、身体を伸ばしたり縮めたり、捻る動きができなくなて寝返りができなくなります。

寝返りができないと身体がゆるまないどころか、部分的に偏った負担がかかるので、朝起きたときに動きにくさや疲れを感じます。寝返りがほとんどできないと床ずれ(褥瘡)になりますが、寝起きの不調はその前の段階です。

背骨の可動は良い睡眠と深い関係があり、回復力、体力そのものなのです。

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