30代以下の女性は特に骨格が弱いのではないかと考えています。
肩甲骨の下、胸椎の8、9番あたりから背骨が湾曲している猫背とか、胸郭が薄くて下がっている女性が多い気がするのです。
70代〜80代以上になれば多くの人が加齢で猫背になっているものですが、40〜50代はそれほど多くない印象です。つまり30代以下で骨格の歪みが早く始まっているのではないかと思っているのです。
児童相談所一時保護所という、虐待を受けた子どもを保護する施設で5年間、小学生に勉強を教える仕事をしていました。そのとき子ども達の姿勢を観察していたのですが、小学校3年生から骨盤が下がって腰が曲がっている子どもが現れます。ぼくが見ている範囲では幼児〜2年生で腰が下がっている子どもは一人もいませんでした。
考えられる原因の一つは運動不足です。
小学校で5、6時間座って過ごした後に、また塾で座って勉強して過ごします。自由に遊べる公園も少なくなってゲームやYoutubeで遊ぶ生活をしていたら筋力は低下します。
自分で歩ける年齢になってからもベビーカーに乗せられている子どもが多いことも関係しているのかもしれません。
幼少期の体が成長する時期に充分に体を動かしていないから、骨格を支える筋力が十分に育たないのではないか、発達する時期から低下が始まっているのではないか、だから10才前後から老人のように骨格が歪んでしまうのではないか、と思っているのです。
学力も大切だけど体力、健康も大切です。子どもでも大人でも健康が軽んじられているように思います。
先日いらした30代の女性は老人のように背中が丸まっていました。
若いからまだ柔軟性はあるけれど、形はすでに70、80代並みに歪んでいるのです。
この年齢でこれだけ歪んでたらこの先どうなるのかとても不安になります。
高齢者より30代以下の体の方が触れときに心配になることが多い。
姿勢が悪いというのは見た目の問題だけでなく健康の問題です。
骨格が歪んでいると内臓が圧迫されて呼吸や血行、消化と吸収、排泄などの働きが低下したり、関節に負荷がかかって怪我をしやすくなります。
若い頃はまだ柔らかいから大きな不具合は出ていなくても、加齢とともに硬くなるので時間の問題です。
人生100年時代と言われるように、寿命は伸び続けているので昔より体を長く使います。
これだけ体を動かさない生活を送っていた時代もおそらくありません。
健康に人生を生き抜くための新しい対策が必要です。
病院は怪我や病気を治療するところで健康な体を作るところではありません。
スポーツジムやヨガなどのボディーワークは筋力や持久力はつきますが、筋肉をゆるめたり、歪んだ骨格のバランスを整えて働きが良い状態に戻すことはできません。
整体操法は健康で働きが良いバランスに骨格を整える専門技術です。
エステサロンで揉んだり摩ったりして表面の血行を促すよりも、ヘッドスパで一部分だけ揉み解すよりも、整体で体全体の歪みを整えて根本的な体の働きを高めた方が美容にも効果的です。
健康が気になる、美容が気になる方に整体操法をお勧めします。きっとお役に立ちます。
先が長い若い世代にこそ、これから整体操法が必要だと思っています。