姿勢判断AIシステムの盲点

整体などの手技療法が現代医学よりも優れている点は、触覚を使って体の状態を調べるところにあると思っています。

目で見てもわからないような0.1mm単位の僅かな身体の歪みを敏感な手の感覚で感知して体を整えます。
病院の検査で異常がないと言われたけれど調子が悪くて困っている人たちの症状を改善することができる秘密は、触覚の力にあると考えています。画像診断は目で確かめるから細かい違いや立体的な歪みを見つけるのが難しく、根本的な原因がわからないのです。

姿勢を撮影してAIが解析するシステムがあるらしく、最近インスタグラムの広告で目に入ります。
これも画像診断なので、例えば24個ある背骨のどれに異常があるのか、弾力や僅かなずれが見つかるとは思えないし、何よりこのシステムの気になるところは、広角レンズで歪んだ画像をもとに解析する点にあります。

システムはipadで撮影をして利用するのですが、ipadに搭載されているレンズは広角レンズなので画像が歪んでいます。画面の端にいくほど歪みが大きくなるし撮影する距離と角度で歪み方も変わります。
撮影するカメラの位置と撮影者の位置を固定するのは前提で、それでもレンズのせいで歪みは出るから
「撮影した画像」と「実際の体」のバランスは違います。特に画面の端に近くなる足や頭のサイズや形は歪みが大きいです。実際の体のバランスとは違う画像をもとに分析したデータにどの程度の信憑性があるのか疑問なのです。

重心の分析も画像から判断するらしい。
本当に画像でそこまで分析できるなら素晴らしいけれど、そもそももとになる画像が歪んでいるので、どのように正確に判断をするのかも気になるところです。

仮に歪みを正確に判断できたとしても、歪みの原因がわからなければ施術はできません。
機械に判断してもらわないと分からないようでは、まともな施術はできないように思うのですがどうなんでしょう。施術に関わるツールはお客様の体をよくするためのものでなければならないと思うのです。
集客のためにお客様に満足してもらうためのツールなら問題があるように思います。

使ったことがないのではっきりしたことは言えませんが、気になるところを問い合わせているところです。
いい返事が返ってきたら試してみるつもりです。鍛え上げた手の感覚を超えるだけの機能があるならば謝らなければならないですね。

あまり批判は書きたくないのですが、先日いらしたお客様が整体でひどい目にあってトラウマがあると言っていたので、怪しいものは怪しいと発信するのも、この仕事に携わる人間の責任と思って今回はこんな記事になりました。

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