整体修行日記⑤井本整体に入門したきっかけ

学生時代、人体の塑造をしているところ

整体操法の修行を始めて今年で10年目、道場を離れて文京区本郷で開業して5年目を迎えます。

これまでの修行や日々の実践を振り返り、実体験を通して感じた、整体操法の魅力や奥深さをお伝えしていきます。

井本整体や野口整体に興味のある方はもちろん、日々の健康管理やセルフケアに関心のある方々にとって、少しでも役立つヒントになれば幸いです。

目次

美術から整体へ

ぼくは整体を学ぶ前は、美術作品の制作をしてきました。とにかく作ることが好きで、良い作品を作ることだけを考えていました。ただ、作品を発表したり、アーティストとして仕事をすることにはあまり関心が持てず、新たな道を探し始めました。

偶然の出会いと新たな直感

職業訓練校に通って、新たな可能性を模索していたちょうどその頃、井本整体に入門していた知人から東京セミナー(一般向けの練習会)に誘われました。長年操法(施術)を受けていたので、どんな練習をしていのか興味があったので、参加してみました。

初めて井本整体の道場に行って整体操法の練習を体験したとき、「これは自分に向いている。これまでの経験が活かせる」と感じました。ぼくが美術で培ってきた感受性、そして太極拳やブラジリアン柔術で身につけた合理的な体の使い方は、整体操法に通じると直感したのです。

また、講師の先生から「整体は自分の感受性を信じてやれば良い」と言われ、その言葉に深く共感しました。まさに自分の美術や生き方と同じだと感じました。そして何より、とにかく面白かったので、入門して学んでみたい、と思いました。

美術と武術と教育と井本整体

美術には決まった答えがありません。知識や技術を学んでも、最終的には自分の感受性で自分の作品を作り上げる必要があります。整体も同じで、一人ひとり違う相手の心と体に合わせて、自分自身の感受性で判断をして指導をします。

武術が「体を壊す」技術だとすれば、整体は「体を治す」技術です。一見対極的ですが、どちらも人間の体について深い理解が必要になる点で共通しています。

さらに、長年教える仕事に携わってきた経験も、整体指導者として「人に伝える」という点で大きく役立ちます。美術、武術、教育と――好奇心のまま色々なことをしてきましたが、整体という道で一つにまとまり、自分の可能性を大きく広げてくれると感じました。

こうして、井本整体に入門することにしました。

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