活元運動の手ごたえ
最近、やっと活元運動がわかってきた。
活元運動は野口整体の自己療法の一つで、無意識の運動の働きを高める体操です。
手をあげたり走ったりするのは意識的な運動で、
呼吸や血流、発汗や排泄などは無意識の運動です。
この無意識の運動が健康に深く関わっているので、野口整体は活元運動を重視しています。
活元運動はあやしい
活元運動は勝手に体が動くというなんだか怪しいやつで、初めて見たときはオウム真理教の映像を思い出した。
野口整体を知りたくて浜田整体の研究会に参加をしていたのだけれど、井本整体で習ったセルフケアで十分足りていたし、活元運動はとにかく見た目が怪しいから抵抗がありました。
無意識で体が勝手に動くという感じがどうにも信じられなくて、研究会で練習する時は、先生や他の人の動きを盗み見したりして、ホントかな〜？と半信半疑で見ていました。
活元運動を始めた理由
活元運動に興味を持つようになったのは、わからないなりでもやった後に体が良くなる感じがしたからです。
自動的に体が動いているのかどうかはわからないけど、見様見真似でゆらゆらやった後に、確かに良い感じがあるし気持ちがいい。
自分が開業してから教えるつもりもなかったし習得しようとも思わなかったけど、なんとなく時々するようになりました。
活元運動と人体力学体操
井本整体は活元運動はやりません。
井本整体は「人体力学体操」と「蒸しタオル法」、「部分浴」がセルフケアの主な方法です。
ぼくもお客様には井本整体で習ったことを指導しています。井本整体のセルフケアは自分の体で長年活用してきたので確かな効果があることがわかっているし、怪しくないから教えやすい。
野口整体を知らない人に活元運動を教えるのはちょっと抵抗がある。
自分が敬遠していたし半信半疑だったから教える気にならなかった。
お客様の中には野口整体を受けていた人もいるけれど、活元運動はでないからやらないと言っていた。
井本整体のルーツは野口整体だから共通するコンテンツがたくさんある中で、なぜ活元運動をしなくなったのか、井本先生に理由を聞いてみたいと思っていたけど道場を離れたので聞く機会はありませんでした。
ただ、一度だけ井本先生が活元運動について話していたことがあって、活元運動は錐体外路系（無意識）の運動で、大事な運動ではあると言っていました。
井本先生が考案した人体力学体操は意識的に動きの悪いところにアプローチする体操で、無意識の運動で体を調整する活元運動とは真逆のアプローチだと思う。
活元運動のポイント
活元運動に抵抗があったぼくが考える活元運動のポイントは長い時間続けることだと思う。
動き始めはなんとなく自分で動かしている感じがあるけれど、20〜30分も続けていると飽きて来るのでなんとなく動くようになる。
そのなんとなくの動きに任せていると、動きが自然に出てくる実感が湧いてくる。
活元運動がうまくいかない人は、疑り深くて、頭で考える傾向の強い人だと思う。自分にもその傾向がある。
無意識の運動だから意識が強いと動きが出てこない。
細かいことは考えないで、動かすことに飽きるまで体を動かせばいいと思う。
そもそも人間の行動や考えのほとんどは無意識に支配されている。
自分で選択したり行動していると思っても、実際は無意識の影響を強く受けているのです。
だから、あまり難しく考えないでなんとなく続けるだけで、無意識の働きは高まってくるのです。