操法布団

先日お客様が「この布団お昼寝の時いいですね。」と褒めてくださいました。


施術のときに使う幅の狭いこの布団は「操法布団」と言います。体をまたいで背中の施術をするときに布団がない方が踏ん張りが効くから、幅が狭くなっている、ものだと思っています。ぼくがやっている整体の施術は正式には「整体操法」と言います。ぼくは専門用語はなるべく使わずに、敷居の低い町の整体院にしたいので施術と言っています。整体操法をする人は「整体師」ではなく「整体指導者」と言いますが、その呼び方も何だか大袈裟なので使いません。気の話とか整体のマニアックな話もほとんどしていません。体が良くなれば良いし、あまり思想に偏りたくないからです。

操法布団は山口県の呉服店に注文しています。ぼくが勉強した「井本整体」の井本先生がここで注文されていて、井本整体の人はここで注文しているみたいです。野口整体とか他の流派の人達はどこで買っているんですかね?お客さんにどこに売っているんですかと聞かれたけれど、その辺には売っていないと思います。

井本整体では使い始める前に自分の布団の下に敷いたりしてペシャンコにしてから使うそうですが、ぼくはフカフカのままで使いはいじめます。自分が施術を受けていた頃に布団が新調されたとき、まだふかふか感が残って、それがすごく気持ちよかった記憶があるからです。せっかくフカフカして気持ちいいのにもったいないような気がして、どうせそのうち潰れるんだからそのままでいいと思って使っています。

寝具が気になるのは体が硬くなったせいだから、体を変える必要がある、という記事を書いたことがありますが、いい布団を使うと多少は体がゆるむこともあるので寝具を変えることに意味がないわけではありません。気持ちのいい布団の上に寝るとそれだけで少し体も気持ちもゆるみます。普通の整体院のベッドより断然気持ちがいいと思います。

もちろん、ぼくが昼寝に使うことはありません。昼寝用にもう一枚買ってもいいかもしれない。

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