【体癖を見ない理由】体癖と人体力学

先日、お客さまに「体癖は見ないんですか?」と聞かれましたが、ぼくは今のところ体癖は見ていません。その理由を書きます。

井本整体の道場に通っていた頃に人から聞いた話ですが、井本先生が野口晴哉氏の偉いお弟子さん3人に体癖を見てもらったところ、見立てが三者三様で、最後に野口晴哉氏に見てもらった見立てが答えになったそうです。

井本先生は、「見る人によって答えが違うのはおかしい。誰が見ても答えは同じになるはずだ」と考えました。そこで井本先生は合理的で客観性のある体の見立てを求め、人体力学を発見したという話でした。合理的な井本先生らしい話だなと思いました。

ぼくも野口整体を勉強した人に何度か体癖を見てもらったことがありますが一致しませんでした。そのため、性格や外見から判断する占いのような方法は違うのではないかと感じています。

野口整体を教えてもらった浜田先生には、体癖を見てもらったり習ったことはありません。「体が読めるようになれば体癖はわかる。あとは本を読んでください」と言われました。結局、手で体を読むことが重要で、あらゆる判断の基準になるのだと思いました。だから本を見て体癖の勉強をするよりも、自分の手で体を読む力を磨くことを目指すことにしました。

今のところ、ぼくは体癖に分類することよりも、一人ひとりの体を丁寧に読むことを大事にしています。

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