東京都美術館にマチス展に行ってきました。
すごくいい展示でした。今まで自分が観てきた展示の中でも3本の指に入るかもしれない、忘れられない展示になりそうです。
超有名な作家の展覧会だからといって、いつもいい作品ばかりがきているとは限らない。すごく楽しみにして行ったら全然良くなかった、なんてことも珍しくないけれど、
今回はカタログで知っているけれど実際に観たかった絵がたくさんあって、そして写真で見て想像して
いたよりも、ずっと良い、本当に良い絵ばかりだった。
気に入りの図録の表紙。この絵が観たかった。ちょっとマーク・ロスコを彷彿とさせる。
想像以上にいい絵だった。
実物は大きかった。書きかけのような密度だけど、すごい完成度。
圧倒的に力があるから描けるんだと思った。
最初から最後まで圧倒されました。
あまりの凄さに震え上がり、情けなくなって、自分にイライラして、とにかく描きたくなりました。
本当にいい絵をみると、うちの召されるような気持ちになるけれど、沸々と創作意欲が心の底から湧き上がってくる。
色と線と形で画面を構成することで現れる美しさ、絵画の本質を堪能させてもらいました。
ゆるいようで隙のない厳しい画面。
精神の鋭さを感じた。
線も色も他に有り様がないくらいにバチっと決まっている。
美人を描くとか、美しい花を描くとか、美しいものを描くのではなくて、写真のように細密に描くとか似せて描くとかではなく、
美しい絵、美しい画面を作り上げるのが絵画の本質だと思う。
会期はあと1週間。整体しの原から歩胃て30分ほどか。
もう一度見にいけるかな。