【汗をかく効果と健康メリット】整体指導者が教える夏のセルフケア法

こんにちは。東京都文京区の本郷整体しの原です。野口整体、井本整体ベースの整体操法とセルフケアで慢性不調の改善、健康な体作りのお手伝いをしています。7月に入り気温が高くなってきました。熱中症には注意が必要ですが、夏にしっかり汗をかくことが健康な体を作るためにとても大切です。今回は汗についての記事を書きます。

目次

汗をかけない人が増えている

汗をかけない体の人が増えています。テクノロジーの進化によって、汗をかく機会が減ったことが原因です。家事も仕事も機械が代行するようになって運動量は少なくなったし、エアコンの普及で夏でも涼しく快適に過ごせるようになったため、汗をかく機会はすっかり減りました。

そのせいもあって、汗をかくことは不潔なこと、嫌なことだと思う人も増えました。制汗剤で汗を抑える人までいます。しかし、汗には体を健康に保つための大事な役割があります。

汗の健康に関わる3つの役割

整体法では汗には次の3つの役割があると考えます。

  • 体温の調整
  • 毒素や老廃物の排泄
  • 皮膚の働きを高める

一つづつ説明します。

1. 体温の調整

汗には体温を調整する働きがあります。気温が上がったり、運動をして体温が上昇すると汗をかきます。その汗が蒸発するときに熱が奪われるので体温を一定に保つことができます。

汗をかけない体は熱を逃すことができないため体温調整ができなくて熱中症にもなりやすい。梅雨時が辛いのは汗の乾きが悪いからです。気温が高いから汗をかくのに、湿度が高くて汗が乾きにくい。熱を逃せないから体がしんどくなるのです

2. 水分や老廃物の排泄

汗は水分と微量の老廃物や毒素を排泄します。汗が出ないと尿で排泄する量が増え、腎臓に負担がかかります。腎臓がオーバーワークになると、排泄の働きが悪くなり、体は老廃物を溜め込みやすくなります。排泄と吸収のバランスが重要です。不要なものを排泄することで、必要なものを吸収することができます。

3. 皮膚の働きを高める

皮膚はわずかな量ですが酸素と二酸化炭素の交換を行っています。現代医学的には呼吸の働きとは言えないレベルで健康には関係ないと考えられていますが、整体法や東洋医学では、皮膚呼吸も健康な体を維持するために重要な働きと考えます。また、皮脂などの分泌により肌を守る働きもしています。汗をかくことで汗腺や皮脂腺などの働きが活発になるので肌が元気になります。

汗をかける体を作ろう

デスクワークのように汗をかきにくい生活をしている人、暑くても汗が出にくい体質の人は、汗をかける体を作りましょう。

1. 夏に汗をかく

最も大事なことは、夏に汗をかくことです。エアコンを使いすぎず、暑い季節にしっかり汗をかいて新陳代謝を高めておくことで、秋冬に乾燥したり気温が下がっても体が適応しやすくなります。ただし、気温が30℃を超える場合は体が熱に耐えられず硬直するので、エアコンを使って体を守ってください。汗をかきたいのに暑すぎるためエアコンを使わなければならないという難しい面があります。

2. 体力に合わせた運動をする

無理のない範囲で運動する習慣をつけましょう。少しずつ無理なく体を動かしてください。人間は「動」物なので、動くことが大切です。動いて熱を作り、汗を流して新陳代謝を促進します。植物も新陳代謝が大切です。日当たりや風通しが悪いと代謝が低下し、根腐れを起こして枯れてしまいます。生き物にとって運動し、代謝を高めることは健康に生きるために重要です。

3. 入浴

汗が出やすい体を作る入浴法を二種類紹介します。普通に汗が出る人にはおすすめしません。

1.汗をかきにくい人

37〜38℃のお湯に入り、40℃くらいまで少しずつ温度を上げていくと、じんわり汗をかく。急に温度が上がると交感神経が刺激されて緊張する。一気に汗が吹き出すけれど、内臓に負担がかかり良い汗の書き方ではない。

2. 夏でも汗をかけない人

38℃くらいの湯に入り、一度湯から上がって体を洗ったりして休める。

二度目は42〜43℃くらいの湯に入る。湯温の変化が発汗を促す。

入浴法に関してはこちらの記事でもっと詳しく説明しています

まとめ

汗は体温調整、毒素や老廃物の排泄、皮膚の健康維持に重要な役割を果たします。現代生活では汗をかく機会が減少していますが、意識的に汗をかく習慣を取り入れることが大切です。夏の適度な汗、無理のない運動、そして適切な入浴法を実践することで、汗をかける健康な体を作りましょう。体が自然に汗をかけるようになれば、健康維持や病気予防に大きな効果が期待できます。


参考書籍

三樹書房:整体法 著・井本邦昭
高橋書店:内臓を強くする整体法 著・井本邦昭

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